ルビーの希少さ-鉱山を訪ねて-②
前回からお伝えしているルビー紀行。
最高級品質とされるルビーが採れるミャンマー・モゴックのルビー鉱山を訪ねました。
前回のブログはこちら→→→■■■
深い森の中で行われているルビー採掘。
現地の方々が泥だらけになりながら、ルビーを探し求めています。
必ず見つかるとは限らない「お宝さがし」
細かな作業は手作業。
この泥だらけの中から、ルビーっぽいものが含まれた砂利たちがこちらです。
まだまだ砂利しか見えない石たち。
この中にルビーはあるのでしょうか!?
少しでも赤っぽいものがあると「おっ!!」と手を出しますが、全くの除外品。。。
ルビーはコランダムという鉱物に属しますが、こちらはコランダムでもありません。
すぐに判別できる現地の方が神がかって見える!!
さっきの砂利の中から、コランダムに属する赤っぽい石たちを集めたもの
一番手前のトレイは、なんと!8ヶ月探した砂利の中から集めたもの。
あれだけの作業をしながら、ルビーっぽいものはたったのこれだけ!?
さらに、さらに、選別にかけられます。
これではまだ私たちが追い求める「お宝」ではないのです。
さっきの赤っぽいコランダムをさらに、アクセサリークオリティに分けられたものがこちら。
さっきより遥かに赤くてキレイ!!
これで興奮していましたが、これでもアクセサリークオリティ。
内包物や割れが多く白く濁っているので、カットしても割れやすく、
透明感があり輝く「宝石」ではありません。
さらにここからジュエリークオリティ(宝石品質)のもの選別。
約8ヶ月探し続けて見つかった宝石品質ルビーはたったこれだけ。
透明感があり、先程のアクセサリークオリティとは全然違う色味。
深くて赤い。
きっとこのままカットしても、十分に美しく輝いてくれるルビーたち。
私たちが探していたものはコレです。
美しくて、希少で、経年変化がない。
この3つの要素が「宝石の価値」なのです。
宝石ルビーの中からハート型を発見♡
これはもちろんハート型にカットされるようです。
何か月探してこれだけしか見つからないルビー。
時には1年・2年・3年と探しても1粒も発見できない鉱床もあるそうです。
その中から見つかったルビーは、やはり最少のカットで、最大限の大きさを保ちたいもの。
ダイヤと違って、完全なまん丸の形が少ないのもそれ故なんです。
何も手をかけず、カットのみで美しい赤色のものこそ、
本物のルビーと言えるでしょう。
天然で無処理のルビーがどれだけ希少なものか、
それを探されている方々のひたむきなルビー愛に心打たれました。
古代から「愛の証」「権力の象徴」としてルビーが受け継がれてきた理由が採掘現場にありました。
では、なぜ同じルビーなのに「1万のルビー」と「1,000万のルビー」が存在するのでしょう?
なぞときはまた次回♪
お付き合いくださいませ♪
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